大晦日と1月1日で新年の行事はさらっと終わってしまうトルコ。既に日常です。いつもの日曜日です。そんなわけで今日の出来事でなにか書く事もないので、昨日に引き続き大晦日の話を。
昨日はもみの木を飾るだの七面鳥を食べるだの、そんなほっこりとしたお家の年末年始について少し書きましたが、ここは大都会イスタンブール。それだけではないわけで。。
街に繰り出し、バーで、クラブで飲み明かし、踊り明かす面々も多数おります。その盛り上がりは中々のものでした。。
●眠らない街
この日は正に稼ぎ時。スターバックス等チェーン店は閉まっていますが、食堂やカフェなど割と多くの飲食店が朝まで営業しています。そして道路は大渋滞。年末年始は、宗教行事である砂糖祭りや犠牲祭やよりも重要ではないし、1月1日だけ休みという小さな休暇だけど、家族や友人と過ごす為に移動する人が多い。加えて深夜も移動する人が多い。ということで31日の夕方かた1月1日の朝まで大渋滞です。
●危険地帯タクシム
年末、語学学校の先生、ルームメイト…お世話になっているトルコ人の各面々から
「yılbaşはタクシムで外に出ちゃダメ!」
と アドバイスをもらっていました。タクシムは東京で言うところの銀座(←はやし独断)。いつも人通りが多くイベントの時はもちろん、普段からデモやら何やら でにぎわうタクシム広場ですが、ことyılbaşはあちこちからハッチャケた人々が集結、多いに盛り上がり、度が過ぎて色々やらかし、中にはノリで銃をぶっ放 す輩(※)もいるそうなので本当に危険地帯と化すとの事でした。
そして私の住んでいる場所はそんなタクシムにほど近い、飲屋街の一角。たくさんの バーが軒を連ね普段から深夜までやたら盛り上がっている所なのでどうなることかと思っていたら、本当にすごかった。年を越すまでもズンドコやっていたので すが、こした瞬間、音楽は更にボリュームアップ。そして歌うわ、叫ぶわ、花火あげるわ、瓶割るわのどんちゃん騒ぎ。アパートの6階に居るのにガンガン音が …ちょっと外れたところですらこんななのに、中心部は一体どうなっていたのやら。。地元民も嫌がる大晦日のタクシム。興味はあったけれどもさすがに断念。。。
(※)トルコで銃は合法。もちろんライセンスは必要ですが。。
●クラブ
こちらもものすごく盛り上がっております。年明け前からドレスアップした人々が集結し、一晩中どんちゃん騒ぎです。価格も年末年始価格になっており、普段より高くなっているとの事。
年越しはひっそりと迎えましたが、成り行きで午前2時からオルタキョイ(※)のクラブが集まる場所へ行って来ました。そこがまたなんとも。。
満員御礼で外で待っている人も多数。中にはケンカを始める人まで。年明け後はぱらぱらと場を後にする人々も出てきます。が、もちろんバスも少なく、電車もない時間のため、タクシーに人が殺到。人が降りると見るやピラニアのように群がり、挙げ句の果てにはまだ人が降りていなくても乗り込んでくる始末。他にもタクシー待ちの女子をナンパするクラブのスタッフ。しつこく女子に絡む兄ちゃん。そしてもちろん人に絡む酔っぱらいも。カオスです。その辺で吐いている人がいないのが唯一の救い。
私たちも何となくオルタキョイへきたものの、あまりの値段の高さ(150TLトルコでは高い)と人の多さに挫折。1時間以上捕まらないタクシーを諦め、普段の2倍の料金のバスに乗り1時間かけて帰宅したのでした。
皆が皆ではないけれど、今回見た限りだとみんな元気だなー。というのが全体の感想。寒空の中、不思議な熱気にあふれながら都会の大晦日は過ぎていったのでした。
(※)ボスポラス大橋の袂(ヨーロッパサイド)のおしゃれタウン。