みんなでラマザン(ラマダン)

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恵み多きラマザンを!

ただいまラマザンの期間。街を行くとあちこちにラマザン関係の看板やチラシが踊っています。
知っている方も多いと思いますが、ラマザン(断食月)期間について簡単にご説明。
ラマザンはイスラム教の行事で、1ヶ月近く日中の間だけ断食します。夜はイフタルといって翌日の断食に備えて、夜更けまで皆でわいわいご馳走を食べます。よって、ものすごくストイックな期間という訳ではなく、ちょっと我慢は必要だけど、基本的には楽しい期間のようです。

断食する理由として聞いた事があるのは「お金持ちもそうでない人も皆で同じ苦しみ(飢え)を共有する事で共同体意識を向上させるため」「体を清めるため」とのこと。

■断食ってみんなするの?
本来の決まりによると、日中は水はもちろん、自分の唾すら飲み込んではいけないそうです。大抵夏の時期に行われる為、厳密にやろうとすると相当過酷。が、その人の状況に合わせてすればよろしいという事になっています。例えば、子供や、妊娠中の女性、病人はしなくて良いというように。

そもそも、強制されるものでもないようで(周りの環境にもよりますが..)「そろそろ自分もやってみようかなぁ」と思ってやればそれでよいそう。政教分離がはっきりしているトルコでは大人になってもしていない人は結構いるみたいです。

余談ですが逆に、乗り換えのために寄ったアブダビ空港では「日中は旅行者も公共の場では飲み食いしてはいけない」と飛行機内でアナウンスされる程、しっかりやっているみたいでした。

■街の様子
上の写真のようにチラシやポスターがはられたり、レストランでイフタル用の特別メニューが用意されたり、お祭りっぽい雰囲気に。

ただ、日中は全員断食するわけではないとはいえ、いつもより飲食店は空いています。

でも夜は大盛況。テレビのある所では日没のカウントダウン番組が流れ、「日没!」っとなったらテレビの中の宗教関係者と思われるおじさんが歌いだし、みんな一斉に食べ始めます。それまでは食事はとりあえず用意されるけれど、お預け状態です。

イフタルの様子はこちらの記事に載せています。

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