oya(オヤ)はトルコの伝統的な手芸。レースと刺繍のあいのこのようなものです。昔はスカーフの裾飾りでしたが、今はファッションとしてオヤ単体でネックレスがあったり、ストールと組み合わせて身につけたり、インテリア小物にしたりと色々な楽しみ方があります。
作品の精巧さやセンスが素敵なのに加え、伝統的なモチーフの中には形や色によって意味があって面白い。
女性が意見を言いづらかった時代も身につけるオヤを通して自分の気持を伝えていたという背景があるせいか、その意味も「結婚生活への不満」やら結構突っ込んだ意味を持つものもあって奥が深いのです。デザインも豊富でかさばらないので、お土産やプレゼントにも最適!
色々なオヤがあるのでいくつかご紹介したいとおもい、
2011年にスルタンアフメット近くArasta bazaarに店を構えるSATO COLLECTIONさんにご協力いただき、おすすめを撮影させてもらいました。
オヤがどんな感じのものなのかはわかると思いますのでちらっと覗いていってみてください。
また、モチーフの名前、意味などは地域によって違うものも多いそうで、わかる範囲でしか載せておりませんがご了承ください。(詳しい方、教えてくださると嬉しいです。)
■オヤ色々
●伝統的なモチーフ:意味があるモチーフは意味も紹介しています。
●デザイン色々 :新しいデザインも沢山あるのです。
●オヤの作り方による違い
・ イーネ・オヤ:針を使って作ります。トゥー・オヤより繊細なデザインが多いです。イーネ・オヤ例
・トゥー・オヤ:かぎ針を使って編みます。イーネ・オヤより太めの糸で作られるようです。トゥー・オヤ例
■オヤの店
イスタンブールだとお土産屋さんの片隅にちょこっとおいてあるものもあります。SATO COLLECTIONにもたくさんあったのですが、現在の営業状況は確認中です。
今も営業しているところでは、ガラタ塔近くの 小さなブティックArt Enaは割と多く置いています。繊細な作品も多いです。
Art Ena
https://www.yelp.com/biz/artena-istanbul
■気になるお値段は?
ピンからキリまでありますが、安い物なら15リラくらいからあります。こちらのページで紹介しているようなものだと、35リラ〜といったかんじでしょうか。日本円で約1500円くらいからですね。 全て手作りでひとつひとつ作り上げているので、ちょっとお値段はってしまうのですが、手にとって見てみると納得の質であります!
■作ってみる
日本でもオヤ教室があります。レース編みや刺繍をされる方は特に楽しめると思います。
都内だと、東京タワーの真ん前にあるYunus Emre Enstitüsü (トルコ文化センター東京)で定期的に開催されています。→詳細はこちら
その他の教室やワークショップ情報が「オヤの会」HPに掲載されているので、ご興味のある方はチェックしてみてください。
オヤの会HP→http://www.oyalari.jp/
オヤの会Facebook→https://www.facebook.com/oyanokaijapan/?fref=ts
■オヤについての書籍
日本語で書かれた本もあります。
オヤの歴史やモチーフの意味などが掲載されています。日本語の本でオヤについての情報量は一番だと思います。感想文はこちら
手芸本。ビーズも一緒に編み込んだボンジュック・オヤの作り方が載っています。
手芸本。細めの糸で縫い針で作っていくイーネ・オヤと、太めの糸でかぎ針で編むトゥー・オヤの作り方が載っています。
