BLACKSAD

漫画でトルコ語を勉強しようと買ってみました。

主人公の私立探偵ブラックサッドが活躍するハードボイルド作品です。話自体はハードボイルド作品の典型ですが、動物を擬人化したキャラクターによる表現力がすごい!本当にすごい。

人間のキャラクターだとここまで細かく、迫力ある表現は難しかったかも..と思わせるような表現力です。あちこちのレビューでも書かれていますが、登場人物のキャスティングがとてもしっくりくる。冷徹な役柄には冷たい目のは虫類系。偉そうな金持ちはずんぐりした虎などなど。。一目でそのキャラクターの位置づけが分かる。また、舞台がNYということで人種もうまく描き出されています。

動物のキャラクターが感情の起伏を表すことで話自体の迫力が増している。。

この作品の批評だか帯だかでどなたかが「一皮剥けば人も動物」とコメントを寄せていたのも納得。本当に見て楽しめる作品。

ディズニーなど、動物キャラを使った作品は多いけれど、文化の違いやその動物のかわいさからキャラクターを作ったところに性格付けをしていくものもあるせいか、欧米圏 の動物を擬人化する表現に少なからず「?」があったのですが、この作品は。「こりゃ動物化以外考えられんわ!」と思ってしまいました。

コマ割りもメリハリが利いていてとても素敵。読んでいて心拍数のあがる素敵さです。

が、トルコ語の習得としてはちょと失敗。一体どこで使うのかと。かなりハードボイルな台詞回しです。日常生活で使おうと思うと無理が生じます。無理に使えば相手は返答に困る事でしょう。訳しながら読んでいると、こっちが気恥ずかしくなるくらい臭い台詞が多い。。

そんなわけで、台詞回しは好き嫌いがあるとは思いますが、見てるだけで「うぉぉぉっ、かっけぇぇぇ!」と気持ちがあがるカッコいい作品です。

英語版、日本語版はとうに出版されているようですので、機会がありましたら是非!
あまり在庫がないようなのですが、一応アマゾンにリンクはっておきます。

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