共和国記念日 ー建国87周年記念ー

turkey10-hp本日、10月29日は Cumhuriyet Bayramı(共和国記念日)1923年10月29年20時30分に「トルコ共和国」建国宣言が行われました。以来建国記念日としてこの日は祭日です。

普通の日でも街のあちこちに国旗が翻るトルコ。かなり盛大にお祝いされるようです。

ボスポラス海峡あたりを戦闘機が飛んだり、夜には花火があがったり。。。街もいつもにまして国旗が目につきます。

トルコで共和国記念日はかなり重要な日。

第一次世界大戦に敗北した後、列強各国による占領地の拡大、もはや形だけとなった旧体制オスマントルコ帝国、と困難が重なる中、1919年にケマル・アタテュルクに導かれトルコ国民達は独立戦争を起こします。彼らが一丸となって3年以上戦い抜き、国土を奪還していった末の共和国宣言。この時つくられた国のかたち(政教分離/民主主義)が今まで続いている訳です。

そして、今のトルコが多くの人の血と、汗と、涙と、命によってつくられたことも伝えられてきています。そんな背景があるので共和国記念日は国家関連の式典が盛大に行われるわけです。

ちなみに、独立戦争を題材にした熱い、そして厚い歴史小説があります。気になる方はどうぞ。

トルコ狂乱 オスマン帝国崩壊とアタテュルクの戦争

トルコで出版された際は大ヒット、ドラマ化もしたそうです。どんな人たちがどんな感じで買った結果なのかは不明ですが。。歴史大作としてみるとちょっとベタな展開やエピソードもあるけれど、この当時の人たちがどのように闘っていたかに加え、トルコに住み着いた敵国出身者との付き合いなど、当時の様子がきめ細やかに語られていて面白かったです。

今年の9月12日に憲法の一部改正を問う国民投票が行われました。その結果、建国以来保たれてきた国の形が少し変わろうとしています。(とってもざっくりいうと政教分離がやわらぐかもしれないような内容も含まれています。この国にとっては大きな変化)

どう進んでいくのかはわからないけれど、それぞれの立場の人がうまく折り合いをつけていけるようになるといいなと、一外国人は思ってます。

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